歌手や歌い手さんなど、ボイストレーニングを受けてる、という話は耳にしても、実際どのようなことをするのかピンとこない方も多いと思います。
ボイストレーニングは、正しい発声を習得するためのトレーニングです。
歌を上手に歌うためには、音程やリズム感だけでなく、声の出し方や呼吸法もとても重要なんです。
これらの基礎をしっかりと学ぶことで声量や音域が広がり、安定して表現力のある歌声になっていきます。
具体的には、呼吸のコントロールや発声の基本、音階の練習などが含まれます。
スポーツなどでも、基礎練習をおろそかにしたりフォームが悪かったりすると実力を発揮できませんし、怪我にもつながりやすいですよね。
スポーツの基礎練習と同様、プロの方にも大切ですし、初心者にも大切。幅広いレベルの人が取り組めるトレーニングです。
また、ボイストレーニングは歌唱力向上だけでなく、プレゼンなどの発表や、日常生活でのコミュニケーション能力の向上にも役立ちます。
ボイストレーニングを続けることで、さまざまな効果が期待できます。
まず、音域が広がり、今まで出せなかった高音や低音も楽に出せるようになります。
余裕を持って出せることで歌声が安定し、ノビのある声で表現力をもたせることができます。
また、発声の方法が改善されるため、声量もアップします。
これにより、カラオケでも堂々と歌えるようになりますし、プレゼンやスピーチなどでも自信を持って話せるようになります。
さらに、発音や滑舌も良くなり、普段の会話がクリアで聞き取りやすくなる効果もあります。
これらの効果は、日常生活においても大いに役立ちますし、動画配信者や声優志望の方にも有用です。
ボイストレーニングには、いくつかの基本的な方法があります。
腰を据えた深呼吸や腹式呼吸をマスターすることで、安定した声が出せるようになります。
おへその下に溜めてお腹を膨らませていくイメージで、鼻からゆっくり空気を吸っていきます。
口をすぼめてゆっくり空気をはいていきます。お腹をへこませながら、吸うときの2倍時間をかけるつもりで、すべて吐ききっていきます。
最初は1分ほど(1呼吸10秒×6回)から、だんだん回数を増やしていきましょう。
リップロールやハミングなどの基本的な発声練習を毎日続けることで、声の質が向上します。
リップロールは口を閉じ、鼻から息を吸って、唇を「ぶるぶるぶる」と震わせながら息を吐いていく練習です。
ハミングは口を柔らかく閉じて鼻歌を歌っていきます。口腔内を響かせる感覚を掴み、音程をしっかり取るトレーニングにもなります。
できれば最初はプロの方にやり方を習うとよいですね。
音程をしっかり取るためにピアノなどの楽器を使いながら音階やリズムを取る練習をするのがおすすめです。
練習用のアプリなどもあります。
これらの練習を地道に続けることで、確実に歌唱力が向上します。
ボイストレーニングは独学でも取り組むことができますが、プロに習う方が効果的です。
自分のペースで練習できることやお金がかからないことがメリットですが、間違った方法で練習すると変な癖がついてしまうリスクがあります。
自宅では大きい歌声の練習は難しいケースもありますので、カラオケボックスやスタジオを借りるのも良いかも知れません。
プロの指導を受けると、正しい発声法や呼吸法を学ぶことができ、自分の弱点も的確に指摘してもらえます。
お金をかけたくない、人に習うのが苦手、という方もいるかと思いますが、トレーナーがいることでモチベーションを維持しやすい面もあります。
最初に変な癖がつくのは良くないですので、まず体験レッスンだけでも受けてみるのがおすすめです。
とはいえ、ボイストレーニングスクールなどで習うにはお金と時間がかかるのも事実です。
それでもボイストレーニングを習うメリットがあるのはどのような人でしょうか。
プロの歌手を目指す人から、カラオケで友人を驚かせたい人まで、歌唱力を高めたい全ての人におすすめです。
正しい発声法や音程の取り方を学ぶことで、確実に上達します。
大きな声で自信を持って話す技術は、プレゼンや配信でのパフォーマンス向上にも繋がります。
発音や滑舌が良くなるため、聴衆に伝わりやすい話し方を身につけることができます。
声が小さい、滑舌が悪いなどの悩みを持つ人にもボイストレーニングは有効です。
正しい発声法を学ぶことで、日常会話でも自信が持てるようになります。
スクールによって夜もレッスンをしていたり、オンライン対応していたりしますので、興味が沸いたようでしたらまずは一度、体験してみてはいかがでしょうか。